#13:鯛笹巻きずし

ゴチになりました

先日、久しぶりに京都で食事をしました。

木屋町の「瓢正」さんです。

予約はしていますが敷居が高いです。

当初は大将が話好きな方と思ってなかったので出てくる食材を

いただいるばかりでした。

カウンターでしたので写真を撮らせてくださいとも言い出せずに

いてました。

今が旬のセコがにの甲羅にかに身と外子そしてカニ味噌と内子を

盛り付けた一品をおいしくいただきました。

まだ言い出せなくて写真をお届できません。

「鯛の笹巻きずし」がでてきました。

そしたら大将が語り始められました。

カウンター内に掲げてある額縁を指されて

「ノーベル文学賞を受賞された川端康成先生の

直筆です。」

それから大将の話は続きます。

「鯛笹巻きずしが先生の小説「古都」に出てきます。」

とか「映画の市川崑監督が映画の場面で使うために

東京からのスタッフが鯛笹巻きずしを買っていかれました。」

等々・・・大将との話が弾みました。

が、「あの額縁を撮らせてください」と言えません。

お持ち帰りで鯛笹巻きずしの折箱を頼みました。

当日分はなくて予約して後日いただきに行くことになりました。

どうしても写真を撮らせていただきたいためにネタを仕込んで

行くことにしました。小説「古都」を購入してその場面を

読んでいきました。

100ページに書かれていました

「伊万里の皿に、笹巻きずしが盛りあげてある。三角形のつつんだ、

笹をむくと、薄切りの鯛がのっている。」

のれんをくぐるとカウンターにお客さんが1組いらっしゃいました。

丁度、額縁の前でしたのでさすがに写真をお願いすることは

かないませんでした。

「古都」に書かれていました と大将に伝えて笹巻きずしを受け取りました。

先週、京丹後に帰りましたのでセコがにを買おうと思い立ち

お店に行きましたが、驚愕の値段。あきらめました。

1杯が1300~2500円の値段がついてました。大きさによって、4段階に

分けられていました。1300円は甲羅がゲキ小さい!

数年前は1杯が600円ぐらいからでした。

ワタシの子供のころには親がよく食べさせてくれました。

外子のプチプチ感が大好きでした。

間人(たいざ)の子供はおやつがわりにたくさん食べられる

とよく聞かされて羨ましいかった思い出があります。